
3層構造ソールの誕生背景
以前の記事でも触れましたが、弊社はもともと米国のスポーツ用品ブランドの代理店からスタートしています。今でも取り扱っている「HALO headband」では、多くのアスリートをサポートしています。
Flip flopとslideを発表した際、サポートしているアスリートの何人かに試してもらったのですが、意外な意見が返ってきました。
「一体成形だと全体が柔らかすぎて、バランスを取るのに無駄に筋肉を使ってしまう。リカバリー効果としては弱いのでは?」
その声を受けて考えたのが、rigで今多くのモデルに採用している3層構造のソールです。
3層構造の設計と工夫
- フットベッド:足を置く部分で、衝撃吸収やポンピングによる血流促進を意識し、柔らかく高反発な素材を使用しています。
- ミッドソール:安定感を高めるため、フットベッドより少し硬めに設計しました。
- アウトソール:耐久性とグリップ力を考え、ラバー素材を採用しています。
フットベッドとミッドソールを接着する部分はお椀型にし設計し、衝撃を周囲に分散できるよう工夫しました。これにより、衝撃吸収はそのままに、歩行時の安定感を大幅に向上させることができた。
さらに、アスリートから「この履き心地で街中も歩けるデザインが欲しい」との声をもらい、スポーツサンダルのデザインを取り入れました。おそらくリカバリーサンダルで3層構造+スポーツサンダルデザインを採用したのは、rigが最初ではないかと思います(たぶん)。
ユーザーの声を取り入れた改善
サンプルを試したアスリートからは、歩きやすさや安定感について高評価をいただき、ディテールを整えて正式に発表に至りました。
一体成形モデルの課題を解消しつつ、リカバリー効果を最大化するための設計は、実際の使用者のフィードバックが大きな指針になっています。
使用上の注意
初年度には、素材の特性上、熱による変形の可能性がありました。
現在のモデルでは素材や接着方法を改良しており、通常の使用環境での履行には問題ありません。
ただし、真夏の炎天下に置きっぱなしにすると、変形や劣化の原因となることがありますのでご注意ください。毎年、素材や接着の工夫で強度は向上していますが、真夏の直射日光や車中放置は避けていただくなどちょっとした注意を守るだけで、長く快適にリカバリーサンダルとしてお使いいただけます。
【まとめ】
rigの層構造ソールは、試行錯誤とアスリートの声を反映させて生まれました。
衝撃吸収性を保ちつつ安定感を増し、長時間歩く街中などでも使いやすい設計になっています。
ぜひ、実際に履いて歩きやすさを体験してみてください。